緑区好きです 中村友美のホームページ

2015-01-06

愛知県のがん対策について

カテゴリー > cat2 友美の議会質問集

質問の第5に、愛知県のがん対策についてお伺いいたします。

がんは、将来的には、男性の2人に1人、女性の3人に1人が罹患すると言われ、県民の生命、健康にとって最も重大な課題となっています。
がん対策基本法により、国が策定したがん対策推進基本計画を受けて、本県では、平成20年3月に愛知県がん対策推進計画を策定しておりますが、国は、現在、この基本計画の見直しを進めております。
先日発表された見直しの方向には、新たに重点的に取り組むべき課題として、がんと診断されたときからの緩和ケアの推進や、働く世代や小児へのがん対策の充実が盛り込まれました。
そこで、まず、がんと診断されたときからの緩和ケアの推進についてですが、私は、可能な限り質の高い人間の尊厳を保ちながら療養生活を送るためには、初期からの緩和ケアがとても重要であると常々思い、機会あるごとにも質問もしてまいりました。
緩和ケアは、現状では終末期医療として認識されることが多いと思われます。
しかし、今後の緩和ケアのあり方としては、がんが進行したときだけではなく、がんと診断されたときや、治療、進行、再発など、さまざまな状況に応じて診断や治療と並行して行われるべきものであります。
また、次に注目したいことは、働く世代へのがん対策の充実についてです。
厚生労働省の研究班の調査によりますと、がんになった勤労者の3分の1が退職し、がんになった勤労者の4%が解雇されているとの報告もあります。
また、患者団体からは、就労可能な患者でも、治療しながらの労働や復職、さらには、新規就職が困難な場合があるという声もあります。
がんの治療も、医療技術の進歩により、入院する治療から通院して治療する時代へと変化をしてきています。
これからのがん対策は、がんになっても安心して暮らせる社会の構築も包含するものでなくてはならず、もはや健康福祉部の枠だけでとらえるものではなく、例えば、産業労働部との連携であったり、部局の枠を超えた県の新しい取り組みが必要であると強く感じております。
折しも、愛知県では、労働団体、経済団体、行政、有識者で構成したあいちワーク・ライフ・バランス推進協議会において、仕事と生活の調和した社会を実現するためのあいち仕事と生活の調和行動計画を本年1月に策定いたしました。
その中には、働く人を大切にする企業増加の目標も掲げられており、この行動計画とも連携が図られるものと感じております。
がん対策は、まさに社会全体で支え合うものとして、県としても、今回の国のがん対策推進基本計画の見直しをきっかけとして、真正面から受けとめていただきたいと思います。
そこでお伺いいたします。
愛知県においても、がん対策推進計画の見直しに向けて検討を始められると伺っております。
このように、新たにがんと診断されたときからの緩和ケアの推進の取り組みが国から示されたことは、緩和ケアの重要性が再認識されたものと思います。
県として、がんと診断されたときからの緩和ケアの体制をどう考えていくのかお伺いいたします。
さらに、働く世代へのがん対策の充実についての取り組みは、健康福祉部だけで検討できるテーマではありません。
労働・雇用問題も含め、広く全庁挙げて検討を推し進めていく必要があります。
知事は、大きな課題と向き合うがん対策を推進していくため、どのように取り組んでいくおつもりか、御所見をお伺いいたします。

(知事答弁)

続いて、愛知県のがん対策のうち、緩和ケアの推進についてであります。
がんと診断されたときに受ける精神的なダメージへの対応に始まり、治療の全般にわたって適切な緩和ケアを行うことは、議員御指摘のとおり、大変重要なことだと、こういうふうに認識をいたしております。
そのためには、精神的な緩和ケアに精通した人材の確保は急務でありまして、愛知県がん対策推進計画に基づき人材の育成に取り組んでまいりました結果、現在、県内の21のがん診療連携拠点病院のすべてに精神腫瘍学の知識を有する医師並びに緩和ケアチームや緩和ケア外来が配置されるまでに至りました。
今後は、おのおののがん診療連携拠点病院に配置された医療スタッフが、がんと診断された初期の段階から積極的に患者さんに関与できるよう支援していきたいと考えております。
このため、愛知県がん診療連携協議会に設置している緩和ケア部会におきまして、新たに初期の段階を中心とした緩和ケアのあり方について検討していただくことといたしております。
本県といたしましては、こうした検討結果を十分に踏まえまして、今後とも、がん患者さんが治療全般において抱えているさまざまな身体的、精神的な苦痛や不安などの軽減、解消を目指してまいりたいと考えております。
また、働く世代へのがん対策の充実についてもお尋ねをいただきました。
近年では、体への負担の少ない手術、化学療法や放射線療法の進歩により、がん医療も入院中心の治療から通院治療へと変わりつつあります。
こうした背景をもとに、国の新しい計画案にも治療と職業生活の両立を支援するための仕組みなど、働く世代への対策が盛り込まれているところでございます。
県といたしましても、がん患者さんが安心して働き、暮らせる社会の構築を目指し、次期愛知県がん対策推進計画におきまして、患者さんの就労を含めた社会的な課題にも踏み込んで取り組んでまいりたいと考えております。
したがいまして、次期計画策定に当たりましては、がんの専門家やがん患者の方の御意見はもちろんのこと、労働や雇用問題の関係者の皆様からの御意見も十分にお聞きをいたしまして、幅広い観点から検討してまいりたいと考えております。

中村友美の『県議会レポート』

2011~2015『友美の議会質問集』

友美の写真集

名古屋市緑区『地域情報』

ページのトップへ